しんとれいのワインな日々

健康に気をつけつつ、飲んだくれてます

遠いゴール、迫る関門。想像以上に過酷だった横浜マラソン

しんです。

 

きょうは、横浜マラソンの開催日です。

3月の東京マラソン以来のフルマラソン。このときは途中で両足がつりかけ、30キロ以降はほぼ歩きとなってしまいました。

その雪辱を期して……と言いたいところですが、その後しばらく右膝が痛むようになったこともあってハードな練習ができず、ダイエットに見事に失敗。10月はそれなりに練習量は確保できましたが、心と体に重荷をかかえたまま、きょうの本番を迎えることになりました。

 

午前4時40分に起床。朝ご飯を食べて、6時前の電車に乗って横浜へ、という予定だったのですが、乗るはずの山手線がまさかの遅延。いきなり路線を変更して会場に向かうことに……。

 

東海道線みなとみらい線と乗り継いで、スタート地点の最寄り駅のみなとみらい駅へやってきました。

電車はさすがにランナーでいっぱいだろうと思っていましたが、横浜駅から座れるぐらいでしたので、思ったほどの混雑ではありませんでした。ホームから最寄りの階段がめちゃめちゃ混んでいましたが、ちょっと迂回して離れた出口から地上に出るとOKでした。

 

パシフィコ横浜で着替え、手荷物を預けてスタートブロックに移動します……が、自分のブロックにどう行けばいいのかわからず、地図を見る人も多数(私もふくめ)。仮設トイレに並ぶ行列もまざっているようで、カオスな状況になっていました。みなさん、ブロックの整列に間に合うんかいな……。

 

私は後ろのほうのブロックに整列。目の前にはランドマークタワー。思ったより寒くもありません。ただ、8時30分にスタートしてから、なかなか動かず……。

ようやくスタート地点まで移動してきました。かわいい女の子がお見送りしてくれていると思ったら、いきなり轟音とともに大砲をぶっぱなすという……。

 

Hブロックの私は、号砲からほぼ30分かけてスタートでした。そしてこのタイムラグがこの後、横浜マラソンの恐ろしさになるのです……。

 

まずはランドマークタワーからいったん北に向かってみなとみらい大橋を渡り、ぐるりとまわって再びパシフィコ横浜へ。そして南へ、南へと走ることになります。

 

赤レンガ倉庫の前を通り、山下公園わきのイチョウ並木を走ります。

 

山下公園を過ぎてからはひたすら首都高の下を、特に見るものはなく走り続けます(土地勘もまったくないもので)。三渓園もコース上からは何も見えず……。というわけで、20キロ手前で最初の折り返し。

 

まもなく半分の行程になりますが、だんだん「あれ?」という不安がわきあがってきます。関門、つまり制限時間までの余裕があまりないのです。

たとえばこちらの折り返し近くの制限時間(第7関門)は11時38分。私の通過時間は11時14分でしたので、24分後には関門が閉められ、通過できなかったランナーは強制的にリタイアさせられることになります。

 

いまのところはほぼイーブンペースで走れていますが、これから徐々にペースは落ちていくはず。今のうちにしっかり「貯金」をつくっておかないと、ゴール前に関門につかまることになってしまいます……。

 

そしていよいよ、首都高に上がっていきます。うーむ。当たり前ですが、上り口は坂だなぁ……。

 

首都高に入った後、いったん南に数キロ進んでから、あらためて折り返します。風がそれほど強くないのはいいのですが、ずっと日光にさらされており、さらにじわーっと長い上りが続き、なかなか疲れます。

 

遥か向こうに、ランドマークタワーが見えてきました。

あ、あそこまで行くのか……。鹿児島マラソンや北九州マラソン並みに、メンタルをくじく光景でした。

ここまでのラップは、足がつらないようにと1キロ7分ほどをキープしていましたが、それでもだんだん足が重くなり、目標としていた30キロまで保たずに足が停止してしまいました(涙)。

 

これまでエイドではポカリとお水しか見当たらなかったのですが、塩あめ以外の「給食」を発見! うれしい!

ほかの食べ物はすでに前のランナーに取り尽くされた疑惑もあるけど、それでもうれしい……!

最中は口の中の水分を吸い取られそうで食べる勇気がなかったけど、それでもうれしい……!

 

まもなく首都高も終わりに近づいたころ、後ろから迫ってきたランナーたちに抜かれました。1キロ8分30秒(ビブスの数字でそう認識したのですが、実際は8分?)で走るぺーサーと、それについていく集団でした。

この1キロ8分30秒というペースでフルを走り続ければ、ほぼ6時間でゴールする計算になります。8時半に号砲が鳴ってから時間をカウントすれば、14時半ということになります。

つまり彼らに抜かれたということは、もたもたしているといよいよ今後の関門、最終的には号砲から6時間半後の15時という制限時間内にゴールできない恐れが強まったということです。

やべぇ……。

しかし、キロ10分~11分までペースを落として走っていた(というか、ほぼ歩き)ことで、足に多少の元気が戻ってきました。あと一息、ここはがんばらねば!!

 

本牧で首都高を下り、休み休み走り続けていると、いよいよ横浜の街が近づいてきました。

 

再び山下公園まで戻ってきました。ゴールまで、あとちょっとです……。

 

ここでもちょっと「給食」が……。すっぱい梅が沁みます……。

 

赤レンガ倉庫まで来ました。たくさんの観光客の前でトボトボ歩くわけにもいかず、がんばって走ります。

 

ハンマーヘッドを通過すると、ゴールが見えてきました! ゴール手前のエネゴリくんの近くで、れいも待っているとのこと。もうひとふんばり……!

 

ゴール前のれいとも合流できて、いよいよゴールです!

 

ついにゴールしました! (スタートラインを越えてからの)タイムは5時間45分35秒でした! 5時間半を切りたかったですが、なんとかゴールできたのでよかったです。

写真にあるように、号砲からの経過時間は6時間12分。横浜マラソンの制限時間は6時間半でしたので、本当にギリギリでした。

後ろのブロックにいた私は、スタートラインを超えるのに30分ほどかかったので、スタートから実質6時間で走らないといけない計算になります。どの関門も閉められる20分前ぐらいに通過していたので、30キロ手前で歩き始めてからは「間に合わないかも……」「でも足が動かない……」とひやひやしっぱなしでした。

関門ギリギリでゴールしたランナーには、完走者に配られる「ラッキー給食」はすでになくなっていましたが、合流したれいから唐揚げなどの「補給」をうけてエネルギーチャージ。がんばって東京まで帰ってきました。

 

というわけで、今回もれいからたくさんのサポートをもらい、無事に生還できました。

ありがとね!!