しんとれいのワインな日々

健康に気をつけつつ、飲んだくれてます

空のムコウ

しんです。

ごろうさんからクエスチョンをいただきましたので、空のムコウはどうなっておるのか、少々解説をばしたいと思います。とりあえずは下のグラフを。


地球には大気(空気)がありますわな。厚さはだいたい100キロほどで、我々は大気の「底」で生活しているわけです。そして雲ができるところは「対流圏」といい、だいたい厚さは10キロほど。そのうえに「成層圏」があり、飛行機はここを飛んでいます。
対流圏は、上空に行けば行くほど気温が下がっていきます。図を見ると、地上では280Kほど(273を引けば摂氏になる。つまり摂氏10度ほど)ですが、対流圏と成層圏の際までは、どんどん下がる一方です。
そして成層圏になると、いったん温度低下が止まって一定になり、さらに上空に行くほど気温が上がっていくことになります。これはなぜかというと、オゾン層があって太陽の紫外線を吸収するためです。高度50キロあたりが最も高く、これ以上は「中間圏」となります。
中間圏はオゾンの濃度も低いので、上に行くほど気温は下がります。マイナス90度ぐらいまでなるようですね。一番寒いところです。
そして再び温度が上がり始めるところがあり、ここから「熱圏」が始まります。
ここまで上がって来ると、太陽からの電磁波などを浴びた空気の分子が分離し、温度が上がるために気温が上昇します。2000度ぐらいまでになります。
しかし、空気がきわめて薄い(分子が少ない)ので、実際に外に出てみても熱くは感じないでしょう(きっと生身では出られませんが)。熱い、ということは激しく振動した分子がぶつかることですから。
分子の電離と書きましたが、いわゆる電離層があるのはこのあたりで、オーロラも発生するところです。
高度100キロのここらへんはまだ宇宙とはいえないでしょうが、どこからなら宇宙と言えるのか、厳密な線引きもないようです。上空に行けば自然と無重力になるわけでもありませんからね。
ちなみに、先日、ロシアのロケット・ソユーズで打ち上げられた宇宙飛行士の野口さんが滞在中の国際宇宙ステーションは、高度400キロほどの軌道を周回してます。


駆け足の説明でしたが、我々の頭のうえには、こんな世界があるわけです。はい。