しんとれいのワインな日々

健康に気をつけつつ、飲んだくれてます

麗しのウィーンと悪夢のホイリゲ地獄…中欧旅行(6日目、ウィーン)

旅は6日目。ついにウィーンまでやってきました。


ウィーンといえば、こちら。シェーンブルン宮殿です。マリア・テレジア・イエローが青い空に映えます。


裏側はこのように庭園になってます。手入れする人も大変でしょうね。

宮殿に向かって左側に入り口があるのですが、内部は写真撮影できません。

というわけで、王様になった気分でバルコニーで記念撮影。


ウィーン市内に入り、ホーフブルグの周辺をうろうろ。

道ばたにゲーテがいたり…

王宮庭園にモーツァルトがいたり…

広場にはマリア・テレジアがいたりします。


こちらは街の中心部にあるシュテファン大聖堂。でかいです。

中はこんな感じ。迫力があります。昔の人が、よくこんなのを造るよなぁと、いつも思います。

さぁあて、これからは自由行動ですよ。
 
シュテファンス・プラッツの地下鉄の駅で、一日乗車券をゲット。これで電車もトラムもバスも乗り放題。いざ、しゅつじーん!


街のところどころに、水を補給できる場所がありました。最近はとにかく暑いとですよ、ヨーロッパは。

とりあえず、目指すのは美術史博物館。シュテファン大聖堂からは、グラーベン(広場)を抜けて、ホーフブルグを抜ければ行けるはず。ところが…、つかまってしまいました。


デーメルです。ザッハトルテが有名な喫茶店ですよ、奥さん。

入ってみると、あるとですよ、おいしそうなザッハトルテが。


1階が満席だったので、2階へ。実際に作っているところを見せていました。


これが本場のザッハトルテ

外があまりに暑いので、冷たいコーヒーがほしかったのですが、こんなのが出てきました。ドイツ語、よくわからんのよ。

誘惑に負けながらも、

とりあえずたどり着いたのが、最初の目的地である美術史博物館。

ラファエロの「草原の聖母」や、

ブリューゲル(父)の「バベルの塔」、

ブリューゲル(父)の「雪中の狩人」などがありました。


正面の大階段の壁には、クリムトの絵があったりして、油断なりません。

移動はさらに続きます。

博物館の前のブルクリングのトラム(D番線)に乗り込み、


ついたところは、ベルヴェデーレ宮殿(上宮)。ここにあるのは、かの有名なクリムトの「接吻」。残念ながら写真NGでした。思ったよりも大きな絵なのですね。しばらく2人で絵の前に座ってました。崖っぷちで抱き合う2人は、どういう関係なんでしょうね。たっぷり堪能してきました。


さらにトラムで街に戻ります。やっぱりここに来ないとね。

ザッハトルテの発祥の地、「ザッハー」です。ケルントナー通り沿いにある直営のショップ(ザッハー・コンフィセリー)と間違えそうになりました。

これまたおいしそうなザッハトルテ。ケーキの上にあるのはメニューです。2人とも、デーメルよりもザッハーのほうがおいしい、ということで一致しました。みなさんはいかがでしょうか。


時間は18時半。ちょっと押し気味ですが、今からホイリゲに向かいます。グリンツィングというホイリゲ街が有名なのですが、俗化しているというので、グンポルスキルフェン(Gumpoldskirchen)というところを目指すことにして、いろいろ下調べをしておきました。
参考にしたのは、このサイトです。
http://www.heuriger2005.com/


なかなかホイリゲの行き方を細かく書いているサイトはありませんので、私たちの「経験」をしっかり書いておきます。


オペラ(Oper)駅からバーデン線に乗り、「Eigenheimsiedlung」という駅まで行きます。この駅名をしっかりチェックしていなかったので、どこで下りたらいいのかわからなくなったのですが、それがトラブルの始まりでした。

下りた駅には何もなし。道路には歩道すらありません。とりあえず、グーグルの地図をもとに、歩き始めます。

街の名前が出てきました。いちおう合っているようですが…。なかなか居酒屋があるような街にたどり着けない!

ようやくそれらしくなってきたのは、歩き始めて30分たってからでした。

1件目は満席、2件目でようやく入れました。
店名はよくわからないけど、どうやらこちら、ライゼンホファーというホイリゲのようです。あらかじめ目をつけておいたところでした。
http://www.heuriger2005.com/heuriger/gumpoldskirchen/reisenhofer.html


中庭のテーブルに座ります。いい雰囲気です。がんばって来てよかったぁ……。あまりに汗をかいたので、ウェットティッシュで顔を拭いたらコンタクトレンズが飛ぶ、というハプニングがありましたが、私の足もとに落ちていたレンズをれいが見つける、という好プレーに助けられました。初めてコンタクトレンズをなくすのがなんでオーストリアなんだ、ということにならなくてよかった……。

食べるものは、カウンターで注文します。ドイツ語がわからなくても、「This(これ)」すべてでこなします。それにしても安いです。グラスワインも2ユーロほどですよ。

1時間ほどで帰る時間になりました。さすがにバーデン線の駅まで歩いて戻る気にはならず、途中にあったSバーン(Rバーンかな?)のグンポルスキルフェン駅からウィーンに戻ることにしました(最初からここを使えば楽だったわけです)。

マイトリンク(Meidling)駅へ行き、バーデン線に乗り継げば、ホテルの最寄り駅であるボーゼンドルフの駅(Vosendorf-SCS)まで行けるはずです。

無事に電車に乗れました。マイトリンク駅までは十数分程度。歩いてきたのはなんだったんだ、でも、これで長い1日も終わる、そう思っていたのですが…。


降りたところに、バーデン線のトラムの駅はなかったのです。
オペラ駅から行き途中に、トラムの駅の隣に電車の駅(マイトリンク駅)がありました。すぐ近くにあるはずだと思い、東口、西口と、夜のオーストリアの街を歩き回り、通りがかりの人にも「トラムの駅はどこ?」と聞いてみたのですが、結局見つけることができず。仕方なく、駅の前に停まっていたタクシーでホテルまで帰りました。20ユーロ弱だったので、それほど離れてはいなかったようです。それにしても、タクシーがいてくれたのが不幸中の幸いでした。郊外で流しのタクシーなんかありませんからね。
とりあえずホテルの部屋に戻り、納得がいかない私はガイドブックの地図を見てみました。すると、あっさりナゾは解明されました。


我々が降りたのは、マイトリンク(Meidling)駅ではなく、メートリンク(Modling)駅だったのです。


なんとまぎらわしい……。どおりでグンポルスキルフェンからウィーンまでが近いはずだ。だって途中までしか来ていないんだもん。まぁ、それでも無事に帰って来れたので、よしとするか…。
この日歩いた歩数は、3万歩以上でした。


あすはスロバキアのブラスチラバ、そして最終目的地であるハンガリーブダペストへ向かいます。
おやすみなさい。