しんとれいのワインな日々

健康に気をつけつつ、飲んだくれてます

挟まれる人たち

しんです。


会社への通勤は、地下鉄を使っています。都内の移動も、地下鉄がほとんどです。以前東京にいたときはそんなことはなかったのですが、最近、なぜか目の前で電車に駆け込み、扉に挟まれる人を見かける機会が増えました。


しかも、おなかのあたりを。がーんと。


カバンを挟まれるってのならわからなくもないのですが、胴体ですよ。胴体。両方から扉に挟まれてもがいているのを見ると、おかしくなりますが、そこは武士の情け。見て見ぬふりをしちゃいます。


そんなとき、ですよ。奥さん。


この電車は、東京メトロの丸の内線です(ウィキペディアより)。
この電車に乗ろうと列に並んでいたのです。私の前にはお年寄りが何人かいて、ゆっくり電車に乗り込もうとしていました。
「扉が閉まります」「お気をつけください」
時間がくれば、そりゃあ、アナウンスが流れます。しかし、この入り口ではまだ行列が続いているんです。
そして、私が乗り込もうとしたところ……扉が閉まり、私の胴体のあたりがどーんと両方から挟まれてしまいました。
あやうく、ホームの扉にもダブルで挟まれるところでした。


私はぜんぜん駆け込み乗車もしていないのに。
お年寄りを押しのけて乗ればよかったのぉ!?


そんな思いもつかの間、扉に挟まれてジタバタする私。なんとか体とカバンを抜き、最後に残った右足は靴が脱げそうになりましたが、なんとかを引き抜いたところで、扉が「ぷしゅー」と開きました。
おそいっちゅーねん!


ふと、周りの乗客が、私のほうを見て見ぬふりをしているのに気づきました。
恥ずかしいことは何もしていないのに、汗がどどーっと出てきました。平静を装いましたが、「ジャケットに扉の跡は残ってないやろね…」と思いつつ、「早く降りる駅についてほしい!」と念じておりました。


いやー、恐ろしきは丸の内線。罪なきサラリーマンに容赦なく牙をむくのです。
私がいつも使っている田園都市線半蔵門線は、ホームに駅員さんがいるので、きっと扉の開閉は自動じゃないんでしょう。対して丸の内線はワンマン運転なので、時間が来れば問答無用に閉まるのだと思います。
みなさんもお気をつけて。



……その後、会社に戻る途中。ホームに着くかどうかの頃合いで、電車の扉が閉まろうというタイミングが何回かありました。


「急げば、間に合うよ」


そんなお誘いをしているかのようです。駆け込んだら、きっとまた挟まれるのです。
危ないのは、丸の内線だけではないのです。
東京は、コワイところだぁ……。