しんとれいのワインな日々

健康に気をつけつつ、飲んだくれてます

読んでみた「のぼうの城」

しんです。


今回のグアム旅行では、のーんびりするつもりで本を何冊か持って行きました。ふだんはなかなか仕事がらみの本ばかりで、小説とかはこういうときでないとなかなか読めません。
書評というほどのものではないですが、備忘録のつもりで書いておきます。


のぼうの城

のぼうの城

のぼうの城 下 (小学館文庫)

のぼうの城 下 (小学館文庫)


まずはこの本。
買うかどうか書店で迷ったのですが、本屋大賞を取っていて、文庫本になったこともあって(やはり重量が気になる……)買ってみました。
舞台は戦国時代、天下統一を目前にした豊臣秀吉石田三成の大軍に対して孤軍戦った地方(埼玉県ですが)の小城のお話です。実話だそうです。内容は詳しくは書きませんが、世の中には面白いお話があるんですね。


小説の出来としては65点ぐらいかな。「マイベスト本!」とか言っているアノ人は読書家と聞いていましたが、もしそれがホントの気持ちだったら、かなり残念ですね。きっと宣伝なので持ち上げているんでしょうけど。それに対して、これが本屋大賞というのは「あぁ、この程度のレベルなんだ」と、正直言ってがっかりしました。
主人公の「のぼう様」のキャラクターが特徴的なのですが、この人になぜ周りの人たちが魅せられたのかが、最後までよくわかりませんでした。また、水攻めに対する反撃のシーンがあまりにもご都合主義すぎる。「そんだけ!?」とがっくりしてしまいました。
お話の素材がとっても興味深いだけに、残念です。


ベストセラーになっている本を読むことは最近めったにないのですが、たまに読んでみると、このように残念な気持ちになるばかりです(「リアル○ごっこ」が私に与えたインパクトは、それはそれはすさまじかったですよ。これが評価されているって、どんだけバカが多いのかと思ってしまいました)。


のぼうの城」は映画になるそうですが、どれだけ説得力のある登場人物像を描けるのか、この話のスケールをどれだけ映像化できるのか。お話としては面白いので、興味があるところです。